人を見る基本と原則1/4

•タイプ分けは要注意
•基本と原則「行動を見る」
•基本と原則「反社会的な人かどうか」
•基本と原則「真摯な人かどうか」

タイプ分けは要注意

人を見る目が人生を決定する

私たちは出会った相手が「どんな人なのか」、とても気になります。
それも当然で、これからお付き合いしていけるのか、一緒に仕事をしていけるのか、相手によって将来が左右されるからです。
「どんな人なのか?」という心のなかの問いかけ、これに答えるのが「人を見る目」。その心の目が「この人は○○」と判定すれば、それにしたがって、私たちは相手とどう付き合うかを決めていきます。
「なんて自己中(自己中心的)なの!」と判定すれば、付き合いに消極的になることでしょう。「信用できる人だ!」と判定すれば、関係を深めていくことでしょう。
ですから、結果的に「人を見る目」によって自分の周囲にいる人も決まってしまうのです。
人間は社会的な動物だといわれますが、自分の人生を大きく左右するのは社会全体ではなく自分の周囲の社会、周囲にいる人々の輪、自分の人的ネットワークです。
とどのつまり、「人を見る目」は人生を決定する重要な能力といえます。

手軽すぎる2タイプ分類法

「人を見る目」は、どのような方法で人を評価するのでしょうか。もっともよく聞かれるは次のように2タイプに分ける方法。

・明るいか暗いか
・優しいか怖いか
・自己中心的か利他的か
・積極的か消極的か
・社交的か内向的か
・他力依存型か自力型か
・支配型か被支配型か
・肉食系か草食系か

などなどのいわば白か黒かの2極に判定するタイプ分けです。
タイプ分けを話のネタにするだけなら問題ないかもしれませんが、タイプ分けしただけで理解した気になるのは禁物です。
2タイプで理解できるほど単純な心の持ち主はこの世には一人もいないからです。
人の言動には、確かに一定の傾向があります。ですからタイプ分けも、ある程度は意味がありそうです。しかし、頭の中で勝手にタイプ分けして、「このタイプの人は自分とは合わない」と距離をおくなどをくり返しては、せっかくの出会いのチャンスをつぶしかねません。縁あって出会った人をタイプに分けて理解しようとするのは、可能性をせばめることはあっても広げることはないでしょう。

可能性を活かすのは「人を見る目」しだい

結婚披露宴で「お見合いのときは暗い人だと思ったけど、仲人さんに申し訳ないのでデートしたら、とても明るい人だった!」などと、初めの印象がよくなかった人と結局はゴールインしたという話を聞くと、もし「暗い人」と決めつけて付き合わなかったらどうなっていたのだろうと、人の縁がいかにきわどいものかと思います。
そもそも「明るいか暗いか」は主観の問題。
「暗い」と評価した同じ人を他の人は「明るい」と評価するかもしれません。
その人のどこを見て明るい暗いと感じるのかは人しだい。二極型のタイプ分けはその程度の曖昧な分類法なのですから、「決めつけ」など到底できるものではないでしょう。
統計的に裏付けられるケースもあるので、すべてのタイプ分けが当てにならないわけではありません。ですが、多くの場合はタイプ分けして自分を納得させるためだけに使われているように見えます。
理解できない人がいるのが不安、ともかくどれかのタイプに当てはめて安心しようとする心理がはたらくのかもしれません。
人を見るむずかしさは、人の言動にはある程度の傾向があっても、つねに変化しているので決めつけはできないことです。
とくに成長いちじるしい人には、二、三年でまるで別人になったと周囲を驚かす人もいます。「自己中な彼が気配りするようになった!」などと。
しかし、その程度の変身で驚く人は、別人のようになった人の可能性を「見る目」がなかっただけなのかも。
タイプ分けして相手を理解したつもりになるのは、いかがなものかと思います。

Next: 基本と原則「行動を見る」


「人を見る基本と原則1/4」への2件のフィードバック

コメントは停止中です。