人を見る基本と原則2/4

•タイプ分けは要注意
•基本と原則「行動を見る」
•基本と原則「反社会的な人かどうか」
•基本と原則「真摯な人かどうか」

行動を見る

何を見るのか

人の言動にはある程度の傾向がある・・・これは当たり前といえば当たり前。なぜなら、何の傾向もなければ、その人がその人であるかさえわからなくなるからです。
私たちが一人ひとり違うのは、言動に特徴的な傾向があるから。その特徴的な傾向には、変わる部分もあれば、なかなか変わらず、死ぬまで同じような傾向を保ちつづける部分もあります。
よく性格は変わらないといわれますが、確かに短期的に変わることはまれ。けれども、何十年も経てば、性格がかなり変わるケースもめずらしくありません。ほとんど変わらない人もいれば、跡形もなく変わる人もいます。
こうなると、不確かなことばかりで、「人を見る目なんて本当に当てになるの?」といいたくなりますが、それでも確かな基本と原則はあります。
私たちの関心事は、何十年先まではわからないとしても、すくなくとも付き合いがつづくかぎり、信用できる人かそうでないかということにあります。
信用できのるか信用できないのか、それを評価する確実な方法は、言葉ではなく行動に目を向けるしかありません。
第一の基本と原則は、「行動を見る」です。

言葉にまどわされない

私たちの主張や言葉(話す内容)は、学習した知識や知りえた情報によって変わることがあります。若いころの主張がコロコロ変わりやすいのはその典型です。
また、客観的な事実を話しているつもりでも、自分の希望や期待を入れて、事実とは違う話をしてしまうこともあります。
だれしも守れない約束はしたくないのですが、結果的に守れないときもあります。なかには、頭のなかに約束を守れなかった理由をこしらえ、自分は悪くないと思っている人もいます。
政治家の多くは「自分はこうしたい」と熱心に政策を提案しますが、彼らはそんな言葉がどれだけ当てにならないかをいやというほど教えてくれています。最近では、数日前に言ったことと真逆のことを言っているのに、まったく気づかないらしい政治家をよく見ます。
“人を見る”とき、言葉は当てにしない、参考程度にしましょう。
とくに会ったこともない人や付き合いの短い人の言葉を鵜呑みにするのは危険ですらあります。
これは、若くて善意で優しい人ほど、相手のことを素直に信じやすいので、心にとめておいてほしいことです。素直なことは宝にすべき長所ですが、自分を守ることも必要。
世の中には信じてよい人と信じてはならない人がいます。だれでも信じ合えるという純粋な思いを利用する人がいます。それを見抜く目を持つことは最低限度、生きていくための術です。
出会った人に「私は“あなたのために何かしたい”と思っている」といわれても、本当にそうなのかは、心のなかを見られない以上確認のしようもありません。
本当に「あなたのために何かしたい」のかは、相手の行動を見て判定しましょう。何度同じことを言われても、何一つそれに値する行動がないのであれば、相手はまったく真剣な思いではないのです。

行動全体を見る

ポイントは、「行動を重視して相手を見る」という「積み重ね」です。
「人を見る目」は、相手といろいろなやり取りをするなかで、理屈ではなく相手の行動に接するという経験によって身につきます。
理屈は言葉で組み立てられるので、理屈で人を理解しようとしすぎる人は、相手の言葉にだまされやすいことでしょう。
「何かをする」「あなたを大切にする」「自分はこう信じる」・・・とくにこうした他人への思いや自分の姿勢を表明する言葉は、それらを裏づけるような行動を観察する必要があります。
積み重ねが大切だというのは、一つの行動だけで評価せず、相手の行動を総合的に見るということです。完璧な人はいませんから、言葉に反することもあるでしょう。しかし、いくつもの事例を重ねるうちに、その人の傾向はわかります。
恋人がデートの時間を守らないことが多いからといって、それだけで信用できないとは決めつけられません。
重大な問題に直面したとき、普段は軽率に見えたその人こそが全力で自分を支えてくれる人になるかもしれません。
人が信用できるかそうでないかは、一面ではなく全体的な評価です。
年配者のなかに的確な「人を見る目」を持つ人が多いのは、出会った人々の行動を見てきた豊富な経験から、直感的に人を判断する力、つまり「人を見る目」を持っているからです。
大方の年配者は、若いころ、相手の言葉を鵜呑みにしたり信用したりして痛い目をみています。ですから、歳を重ねるほど、相手の行動を見て人を評価する習慣が身についています。
「行動を見る」は、さまざまなメディアや同僚、先輩、著名人などの言葉から何かを吸収しようとするがゆえに、自然と言葉に影響されやすくなる若い世代へ、とくにたむけたい基本と原則です。

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